2019 📍タイ
個展「パンガシアノドン ギガス」
作者前田耕平は2018年8月、タイ・チェンマイのアーティスト・イン・レジデンスCompengにて1ヶ月間滞在した。チェンマイの山奥で現地の人々と交流しながら、タイに生息するメコンオオナマズについてリサーチを行った。本映像はメコンオオナマズが持つタイの人々との関係性を作者自らが実体験を通して捉える作品。映像はドキュメンタリー風に展開されつつも、禅画の十牛図や瓢鮎図をモチーフに、タイの修行タンブンの行為を参照にシナリオを持って展開される。タンブンとは信仰者がバケツに入った小魚を購入し、放流することで徳を得ることのできる行為である。映像作品の中で描かれるナマズを探しにいった青年(作者)が、大きなダムでナマズを見つけ、逃すに至る行為はスケール変換されたタンブンの構造として描き出されている。これと同時に、映像内ではメコンオオナマズを巡る人々の生活や宗教、政治と歴史的背景を持つダムの建設、それに伴う天然のメコンオオナマズの減少や養殖などの問題が移し出される。本映像は2019年2月16日から3月3日に京都市立芸術大学ギャラリ@KCUAでの個展「パンガシアノドンギガス」インスタレーション作品内で発表された。
映像(メイン:28分32秒 / 魚:5分30秒(ループ))/ バケツ:12分09秒)
展示写真:大島拓也
提供:京都市立芸術大学

個展『パンガシアノドン ギガス』
会期:2019年2月16日 – 3月3日
会場:京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA













メコンオオナマズ


Photo(s) by Takuya Oshima, courtesy of Kyoto City University of Arts
写真:大島拓也 提供:京都市立芸術大学