或る川の話

2023 📍インドネシア
BUG「バグスクール:うごかしてみる!」

不可視なものに対する想像力や土地で生まれた民話に焦点を当てた「とある川」の現地調査を出発点に作品制作した。映像作品に記録されたパフォーマンス《或る川の話》では、前田が調査のなかで体験したことや見聞きしたことを、自らの身体を媒介に再演した。《Good River/Sungai Bagus》の投影スクリーンは、滞在調査で愛用した腰巻き布で、付着した汚れや皺は、前田の身体が「とある川」に存在した事実と時間軸を証明している。タイトル内のGood River(良い川)は、川沿いの原住民リーダーが「とある川」を示すときに用いる表現で、プロジェクター投影された映像の川である。曖昧な形容をされた川について想像を巡らすうちに、映像はおぼろげな点描画へと移り変わっていく。リサーチベースでありながら資料記録では伝えられない、現地で感じた目に見えない気配も持ち込んだ空間を展開した。【池田佳穂(インディペンデントキュレーター)】

映像(スクリーンサイズ:250×103 cm、2分45秒)、ペン・紙(80×33 cm)
展示撮影:那須竜太
提供:BUG

バグスクール:うごかしてみる!
会期:2023年11月29日-2024年1月14日
会場:タメンタイギャラリー鶴見町ラボ